「日本の英語教育のこれから」
「日本人の英語苦手意識は、トラウマになっていませんか?」それに比べて、アジアの国々ではそのような話を聞きません。その原因の一つとして、英語教育があるといわれています。中国、韓国では、小学校3年から、週3、4回(回=1コマ=50分)外国語教育を行っていまが、日本では現在、小学校は5年から、週1回(コマ)です。しかし、中学、高校ではほぼ同じような時間で外国語教育がなされています。その制度が問題という指摘があります。
文科省の報告;中1対象による調査では、「・・・「もっと学習しておきたかったこと」の回答の割合として、「英語の単語を読むこと」が77.9%、「英語の単語を書くこと」が81.7%、「英文を読むこと」が77.6%、「英文を書くこと」が78.6%であり、音声中心の活動に比べ10ポイントほど高い数値である。小学校の外国語活動で音声中心に学んだことが、中学校での段階で音声から文字への学習に円滑に接続されていないこと、発音と綴(つづ)りの関係の学習や文構造の学習に課題があるなどの指摘があった・・・」と、あります。私は、この問題についての認識を開学当初から持っていました。そして、「チェーンの外れた自転車をこいでいませんか?」と、現況の英語教育に対して疑問を投げかけてきました。
私は、ME小学部生の持つ潜在能力・向上心を、毎回の授業で実感しています。教えれば教えただけ知識を吸収していく姿を目の当たりにしています。彼らが日々、集中力・スピード・表現力を持って、英語を聞き、読み、書き、話し、そして復習しています。小学生の脳は、「まさに乾いたスポンジです!」。知識を与えれば与えただけ、どんどん吸収していきます。そこには、常識・予測を超えた能力が潜んでいるのです。
小学生のうちから、その大切さに気づいた時から、この姿勢を維持していけば言語学習は元より勉学全般に対し「この学の習慣」が身に付き、必ずやその技量は磐石なものとなり、一生使える力として確立されていくでしょう。そのことによって、「読むこと、書くこと」の問題は解決できます。それは、早ければ早いほど、効果を生むと思います。それは、スポーツの世界で活躍している選手の例にも現れています。
大学入試も変わります。センター試験はなくなり、新しい試験が始まります。改革の3つの柱は、次の内容です。
①国立大学の一次試験や私立大学の多く合否判定に使う「センター試験」に代わる「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」が2020年から始まります。
②各大学が独自に作る試験も一新します。
③高校生向けの学力テストが新設されます。このような変化に向けて、小学校からの指導内容について順次変更が実施されます。これらの改革の主な目的は、「国際的に活躍できる人材育成」です。MEでは、創設当時から、「世界で活躍できるリーダーを育てる」と、言い続けています。「国際的に活躍できる人材育成」をです。
英語力をつけたい方が、この吸収力・会得欲旺盛な時期にMEの門をたたいてくださることを期待します。「先んずれば事を制す」という諺があります。英語ではこんな言い方をします。”The foremost dog catches the hare.”(一番賢い犬がウサギを捕まえる)と。
入学したみなさんに対しては、責任を持って、これからの社会で活躍できる人材を育てることをお約束申し上げます。
ありがとうございました。
-ME外語学院 代表 七里 栄-
語学をマスターするには、音楽やスポーツを習得するのと同じプロセスを踏まなければなりません。MEでは、何かを教えるたびに講師が一人一人に質問を投げかけ答えてもらう、という授業形態をとっています。この方法によって、個々の生徒さんの授業参加意欲を高め、集中力、瞬発力を磨き、勉学に対する基本的な姿勢を培うことが可能になります。
わかった英文は、訳文を見たら英語で言えて書けるようにするという訓練を徹底し、生徒さん一人一人の知的レベルの向上に努め、外国語の指導を挨拶だけにとどめてしまうとか、単語単位の学習にしてまうようなことはありません。
果たしてME小学生クラス在籍者の英語学習への取り込み方、英語力、また講師の指導方法が確実なものであるかを今回の参観公開授業でぜひともご確認ください。